「数字でふりかえるレノファ2011」第2回です。
レノファの観客数は右肩上がりで毎年成長を続けてきましたが、今季はついに成長神話がストップしてしまいました。
1試合当たりのホームゲーム観客数をグラフにしてみると…
しかし記憶を呼び起こしてみると、今季の試合会場は閑散としていたどころか例年以上の人出と熱気にあふれてました。決してレノファ人気にかげりが出たワケではなさそう。
レノファの今季ホームゲーム会場は次の3か所。
維新ラグサカは交通の便も良く2000人くらい収容できるのに対し、きららサカラグ&やまぐち交流(=徳地)は交通が不便だし収容も800人くらいで目一杯。
なので、今季の1試合平均観客数が800人弱にとどまったのは、会場が制約原因だったと考えられます。
次のグラフ(会場別の1試合平均観客数)を見てみると、維新ラグサカの他会場に対する優位性はきわめて明らか。
今までのレノファはホームスタジアムを特に決めず、県内あちこちでホームゲームを開催してきたワケですが、このような開催形態を続けていく限り、残念ながら観客数がこれ以上増えることはないでしょう。
そろそろ維新公園にしっかり根を生やして、これからのクラブづくりの土台を築いていかなきゃならないと思うのですが、いかがでしょうか?
なぜこんなに観客の話にこだわるかといいますと、お客さんを増やさない限り、JFLに上がるための(チーム力だけじゃなく総体的な)実力がつくこともないし、クラブの将来の発展もないからです。
過去数年にJFLへ昇格していった各クラブの地域リーグ時代の1試合平均観客数をまとめてみました。
クラブ | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 |
---|---|---|---|---|---|---|
町田 | 不明 | 不明 | 2043 | 昇格 | - | - |
松本 | 1507 | 3044 | 2223 | 3482 | 昇格 | - |
長野 | 1145 | 1345 | 1760 | 1479 | 1607 | 昇格 |
金沢 | 不明 | 1025 | 1769 | 1487 | 昇格 | - |
岐阜 | 4802 | 昇格 | - | - | - | - |
岡山 | 2265 | 3165 | 昇格 | - | - | - |
讃岐 | 294 | 735 | 1514 | 1853 | 2063 | 昇格 |
北九州 | 不明 | 1787 | 昇格 | - | - | - |
長崎 | 4428 | 1647 | 2211 | 昇格 | - | - |
JFL昇格するようなクラブは、どこも地域リーグ時代に2000人前後の観客をスタジアムに集めてます。ならば山口もやりましょう。やってみせましょう。
まずは来季、維新公園の新スタジアムでホームゲームを必ず1〜2試合は開催したいところ。リーグ戦ホームは基本的に維新ラグサカ場を使用するとして、きらら公園や徳地でのホームゲームは多くてもそれぞれ年1回ずつ。
もちろん、レノファが優先的に施設使用できるワケではないので、維新ホーム化はクチで言うほど簡単なことでないのは重々承知しておりますが、クラブには政治力を使ってでもヤシをしてでも(!)維新ホーム化に向かって邁進してほしい……と強く期待しております。