なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

回顧と展望2010(補遺その2)

まず最初にお断りです。
昨日からデータ分析もどきの小ネタシリーズを始めてますが、これは言うまでもなくちゃんとしたデータ分析ではなくてインチキ分析です(´・∀・`)
ちゃんと統計学的な分析をするならば……検定とか推定とか回帰とか相関とか多変量解析とか、そーゆーややこしい作業をしなきゃいけません。でもそんなの面倒だし、そもそもやり方知らないしね。
なので、テキトーなネタ話または酒のサカナ程度としてお読みくださいな。

レノファの地味な安定ぶり

昨季のレノファはクラブ史上2年ぶり2回目の中国リーグ優勝を果たしました。が、上位チームだけの対戦に限って見直してみると、また違った風景が見えてきます。
次の表は、リーグ戦上位4チームだけの対戦順位表です。

# クラブ 勝点
1 島根 13 4 1 1 20 11 +9
2 雉次 10 3 1 2 15 9 +6
3 山口 7 2 1 3 11 12 -1
4 松江 4 1 1 4 9 23 -14

どうやらレノファは、上位4チームの中で決して傑出してたワケではなさそうです。むしろ島根の強さが浮き彫りとなった格好。島根は松江との対戦で9点とった試合もありましたからね。
そこで、松江を除く3チームだけの対戦順位表を作ってみると…

# クラブ 勝点
1 島根 7 2 1 1 8 7 +1
2 山口 6 2 0 2 8 8 ±0
3 雉次 4 1 1 2 7 8 −1

あーなるほど。
こーやって見ると3チームの力は均衡してたんだなあ。


レノファと他チームの違いは、別の角度から見えてきます。
相手を0点に抑えた完封試合数を見てみると、レノファが9完封でダントツ1位。以下、松江5完封、雉次4完封、佐川中国4完封、宇部4完封、日立笠戸3完封、NTN2完封、島根1完封、新日石水島1完封、JFE0完封。
失点数が最少だったのもやはりレノファで16失点。以下、雉次25失点、島根31失点、松江36失点。レノファの守備は思ったより安定してたと言えそうです。
また、攻撃面でもリーグ戦全18試合で得点してるのはレノファだけ。他のどのチームも最低1試合は完封されてるのです。全18試合で先制点をあげたのもレノファだけ。
ということは、昨季のレノファの持ち味は何よりも安定性だったのであって、この安定性が優勝の要因の一つだったんだろうなーと思うワケです。


ただ、JFLへ上がるには安定性以外の要素も必要。昨季のレノファは上位3チームとの対戦で全6試合とも2失点ずつしちゃってるんですね。今年は三菱水島FC富士ゼロックス広島という強力チームが昇格してきて中国リーグのレベルがさらに上がりますんで、チームのどの部分を特に強化していくか、その見極めが大事でしょーね。

中国リーグは点が入りすぎ

ところで中国リーグってやたら点が入ってる印象がないですか?出入りの大きい試合が多いというか、大味な試合が多いというか。明らかに他の地域リーグよりもゴール数が多いと思うんですよね。
そこで各地域リーグの1試合平均ゴール数を調べてみると…

リーグ 試合数 ゴール数 1試合平均
ゴール数
北海道 30 153 5.10
東北 56 227 4.05
関東 56 192 3.43
北信越 56 224 4.00
東海 72 231 3.21
関西 56 214 3.82
中国 90 435 4.83
四国 56 202 3.61
九州 72 296 4.11
全国計 544 2,174 4.00

やっぱり中国リーグは全国で2番目に点が入るリーグでした。
じゃゴール数の多い少ないは何が原因なんだろう?
単なる思いつきですが、各チームの実力差が近いリーグは点が少なくて、実力差が大きいと点が多くなるんじゃないか。この仮説によるならば、今年の中国リーグはゴールが減るハズですけどね。果たしてどうでしょう。


地域リーグの試合数は1年で500試合強、ということも今回の発見。
そして年間で約2000ゴールが決まってるということも。
そのすべてにドラマがあるのだよなあ…( ´ー`)
ではでは。