滝二おめ!
全国高校サッカー選手権大会は、滝川二高の優勝で幕を閉じました。
はい、みなさんわかりますよね!
せ〜の「#10中川心平の母校〜!!」
滝二出身選手は意外と多くて、シンペーの他に元レノファ#23廣瀬貴規選手(現バンディオンセ加古川)や佐川中国の#7田岡直樹選手も滝二出身。確か3人とも同級生だったハズ。なので、今年は滝二出身3選手の大活躍を期待したいですね。(田岡選手は…レノファ戦だけ活躍せんといて!)
ともあれ滝二関係者のみなさま、おめでとうございました。
データから見えてきた昨季レノファの意外な姿
さて、こないだレノファの昨季リーグ戦データをエクセルでチマチマとまとめてたんですが、すると少し意外なレノファ像がおぼろげながらも浮かび上がってきました。
というわけで、今回は「回顧と展望」本編で書けなかった細かいデータネタを「回顧と展望」補遺編として書いてみようと思います。
次の表は、データ検出可能な2007年以降のレノファの中国リーグ戦データ(シュート数、得点数、被シュート数、失点数)をまとめたものです。
年度 | 試合数 | シュート数 | 得点数 | 被シュート数 | 失点数 |
---|---|---|---|---|---|
2007 | 17 | 197 | 37 | 182 | 41 |
2008 | 16 | 240 | 45 | 118 | 15 |
2009 | 18 | 253 | 53 | 120 | 21 |
2010 | 18 | 232 | 51 | 171 | 16 |
意外だったのは、過去もっとも進化したサッカーを展開した2010年だったのに、シュート数も被シュート数も前年より悪化してたこと。シュート数は21減り、被シュート数はなんと51も増えてます。
各年度ごとに試合数が違うので、1試合平均の数値に置き換えてみると…
年度 | 1試合平均 シュート数 |
1試合平均 得点数 |
1試合平均 被シュート数 |
1試合平均 失点数 |
---|---|---|---|---|
2007 | 11.59 | 2.18 | 10.71 | 2.41 |
2008 | 15.00 | 2.81 | 7.38 | 0.94 |
2009 | 14.06 | 2.94 | 6.67 | 1.17 |
2010 | 12.89 | 2.83 | 9.50 | 0.89 |
2010シーズンはポゼッションが効果的に機能し、ボール支配率が上がった印象が強く、シュートは増えたかもな、被シュートはきっと減ったよね…と勝手に思い込んでたのですが、現実はその真反対。この原因は一体何なんでしょ?
一つはリーグレベルの上昇にあるのかも知れません。2010年はマツダSCと元気SCが降格し、ネクスファジとヴォラドール松江がが昇格してきました。そこで2009年レノファが降格2チームに残したデータと2010年レノファが昇格2チームに残したデータを比べてみると…
・2009年:シュート62、被シュート21
・2010年:シュート39、被シュート52
昨季の降昇格に伴うレノファの収支は、シュート△23減、被シュート31増。シーズンのシュート21減、被シュート51増の原因の大半は強力な2チームの昇格が原因と解釈できなくもありません。
そんなことより(単なる印象論ですが)全体としてシュートに消極的だったような気はします。試合中にサポから「もっとシュート打とうぜ」「シュート打たなすぎ」という声は出てましたもんね。サッカーが得点を奪うスポーツである以上、第一に選択すべきはシュート。パスやドリブルは第二、第三の選択肢。とは巷間よく言われることであり、もちろん選手たちも(サポやファン以上に)重々わかってるのは間違いありません。それでも、昨季はポゼッションがなかなかシュートに結びつかないもどかしさを感じたシーズンではありました。
つーワケで今年はもっとシュート打とう!(・ω・)
ところで被シュート数は増えたんですが、失点は減ってるんですよね。1試合平均失点は過去最少の0.89。これをどう評価してよいかがよくわからない。どーでもいい場面でシュートを打たせてるのであって決定的な場面では打たせてないのか?それとも結構シュート打たれたけど結果オーライなだけだったのか?まー昔なら失点してたであろう場面でも、うまく守備が機能して危なげなく切り抜けたシーンは何度かありましたな。
そこでシュート決定率(=得点/シュート)と被決定率(=失点/被シュート)に着目してみると…
年度 | 決定率 | 被決定率 |
---|---|---|
2007 | 18.8% | 22.5% |
2008 | 18.8% | 12.7% |
2009 | 20.9% | 17.5% |
2010 | 22.0% | 9.4% |
レノファの決定力は年々上昇してるんだぜ!(・∀・)
シュートの22%がゴールに入るなんて、かなり決定力があるってことですよ。(それ言うと2007年はゴール決められすぎ、ってことにもなるんですがね)
一方、シュートの防ぎ具合もハンパない。被シュートのうち9.4%しかゴールを許してない。だからトータルでは被シュートが増えたのに、その被シュートをしっかり防いでたってことであり、守備が悪くなったのか良くなったのか、結局のところよくわからない。
ただ、少なくとも失点をもっと減らさにゃいけんのは確かですね。
昨年JFL昇格を決めたカマタマーレ讃岐はリーグ戦14試合でわずか5失点、AC長野パルセイロもリーグ戦14試合でたった4失点。正味の話、これぐらいでないとJFLには上がれないんだわな。
(でも一昨年の昇格チーム:松本山雅14試合14失点、ツエーゲン金沢14試合9失点、日立栃木14試合16失点だったことは内緒である。)
データで振り返る2010レノファ。いかがだったでしょうか。
評判が悪くないようでしたら続きを書きます。評判が悪いようなら今回でやめます。ではでは。