なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

回顧と展望2010(その1)

今日は2010年のチーム戦績をふり返ってみたいと思います。
まずは今季公式戦全31試合を簡単におさらいです。

  • 02/19 西社 ○ 4-2 新日鐵大分 (福原2、伊藤、石原)
  • 02/20 西社 ● 1-4 カマタマーレ讃岐 (兒玉光)
  • 02/21 西社 □ 1-1(PK5-4) ヴォルカ鹿児島 (戸高)
  • 04/17 中国 ○ 3-2 ネクスファジ (安田、碇野2)
  • 04/18 中国 ● 1-2 ヴォラドール松江 (福原)
  • 04/25 中国 ○ 3-0 日立笠戸 (中川、福原、柏原)
  • 04/29 中国 ○ 7-0 JFE西日本 (福原2、田村、吉次、中川、石原2)
  • 05/02 中国 ○ 2-0 宇部ヤーマン (福原2)
  • 05/05 中国 ○ 5-2 NTN岡山 (福原2、伊藤、OG、安田)
  • 05/09 中国 ○ 3-2 デッツォーラ島根 (中川、柏原、吉田)
  • 05/16 中国 ○ 2-0 新日石水島 (福原、柏原)
  • 05/23 中国 ○ 3-0 佐川中国 (中川2、鈴木)
  • 05/30 中国 ● 1-2 ネクスファジ (鈴木)
  • 06/06 中国 △ 2-2 ヴォラドール松江 (藤井、吉田)
  • 06/13 中国 ○ 3-1 日立笠戸 (福原2、佐久間)
  • 06/20 中国 ○ 4-0 JFE西日本 (安田、福原2、田村)
  • 06/27 中国 ○ 2-0 宇部ヤーマン (福原、戸高)
  • 08/01 県選 ○ 11-0 豊浦高校 (中村、福原2、田村、鈴木2、吉次、吉田4)
  • 08/22 県選 ○ 3-2 宇部ヤーマン (福原、伊藤、吉次)
  • 08/29 県選 ○ 4-1 徳山大学 (伊藤2、田村2)
  • 09/03 天杯 ○ 2-0 米子北高校 (中川、柏原)
  • 09/05 天杯 ● 0-4 湘南ベルマーレ
  • 09/12 中国 ○ 2-0 NTN岡山 (伊藤、福原)
  • 09/18 中国 ● 1-2 デッツォーラ島根 (伊藤)
  • 10/02 中国 ○ 4-0 新日石水島 (福原3、伊藤)
  • 10/03 中国 ○ 3-1 佐川中国 (柏原、福原2)
  • 10/16 全社 ○ 2-1 三洋電機徳島 (田中、福原)
  • 10/17 全社 ● 3-5 新日鐵大分 (福原、安田、田村)
  • 11/21 地決 ● 0-3 YSCC
  • 11/22 地決 ● 0-1 HOYOアトレチコエラン大分
  • 11/23 地決 ○ 3-2 SC相模原 (柏原2、田村)

※西社…西日本社会人大会、中国…中国リーグ、県選…県選手権(天皇杯予選)、天杯…天皇杯、全社…全国社会人選手権、地決…地域リーグ決勝大会
※カッコ()内はレノファ得点者


22勝1分8敗。これが今季公式戦の戦績。
「8敗」。この事実がレノファに大きくのしかかります。
JFL昇格を果たしたカマタマーレ讃岐の今季公式戦の敗戦は大宮アルディージャに喫した1敗のみ。同じくAC長野パルセイロも90分での公式戦敗戦は松本山雅カマタマーレ讃岐に喫した2敗のみ。両チームとも昇格すべくして昇格したってことがよくわかります。
地域リーグ相手に負けないこと。じゃないとJFLには上がれない。非常に単純明快です。


さて今季のレノファにとって「JFL昇格」は現実的な目標でした。月岡新監督のもと、一からチームを再構築。今季のサッカーには明確な意図が感じられました。今季に比べると、昨季までは「行き当たりばったり」サッカー。練習を見てきたサポーターたちも「今季のサッカーはいけるぞ」と手ごたえを感じてました。
2月の西日本社会人大会はまだ歯車がかみ合いませんでしたが、3月のアビスパ福岡との練習試合で昨年までと違うレノファを披露。昨季までなら簡単に失点してたような場面でもうまく対応するレノファの姿に、いやがおうにも期待が高まります。


そして迎えた中国リーグ。開幕戦の相手はプロ選手で構成されるネクスファジ。新生レノファへの期待感と「ここで負けたらシーズンが終わる」との悲壮感とが入り混じる中、クラブ創設5年目にして初めての開幕戦勝利を収めました。「今年のレノファは違う」。
そう思ったのも束の間、翌日の松江戦に敗戦し、開幕ダッシュに失敗してしまいます。それにしても新規昇格組が苦手なレノファだこと…。
その後、レノファは着実に白星を重ねてはいきましたが、意図するサッカーを出し切れない試合が続きました。ようやく形になってきたのが5月ごろだったかな…。練習で出しているものを試合で出すのはホント難しいのね。


リーグ中盤戦でふたたびつまづきます。ネクスファジに敗戦、松江と引き分け。この2試合では、相手にうまく時間帯を使い分けられました。レノファも相手の試合運びに何とか対応しようとしたんですが、結果としてうまくいかなかった。う〜ん、ピッチ上の状況判断で何とかしのげた可能性はあったと思います。
ただレノファの状況判断力が低かったとは思いません。過去のレノファに比べると、今季のレノファの試合運びはとてもしたたか。それを顕著に感じたのが8月の宇部ヤーマン戦(県選手権準決勝)です。スコア的にはレノファ3-2ヤーマンと辛勝に見えますが、内容は終始レノファのペース。チームの成長を感じた試合でした。今季のベスト2ゲームだったと思ってます。
個人的な今季ベストゲームは10月2日の新日石水島戦。選手全員が一つの有機体のように連動し、流れるようなサッカー展開しました。リザルトによればシュート数はレノファ16、新日石14ですので、決してレノファが圧倒してたワケではありませんが、つまるところ、うまく試合のポイントをおさえて危なげなく勝ったということ。「こーゆー試合がコンスタントにできれば地域決勝でも必ず勝てる!」
そう、このときは確かにそう思ったのです。


10月中旬の全社では、3点リードを逆転される敗戦もありましたが、その後のチーム練習でもショックを引きずってる様子はまったくなく、むしろ高い集中力をもって練習に取り組んでたレノファイレブン。
地域決勝当日でも、選手たちの表情に焦りや不安の色は皆無。みんなイイ表情をしてます。これは期待しない方がおかしいというもの。
過去のレノファは中国リーグ戦だとグダグダな試合をするのに、地域決勝になると見違えるようなパフォーマンスを見せるという、ジキルとハイドなチームでした。地域決勝は別の顔。しかし今年は違います。中国リーグ戦で見せたとおりのプレイをすればいい。そうすれば強敵相手でも結果がついてくる。試合前までは確かにそう思ってたのです。


地域決勝初戦のYSCC戦が始まりました。レノファは自分たちのサッカーをどこかに置き忘れてしまったかのよう。決してレノファの選手が緊張してアガってたワケではありません。レノファの打つ手をことごとく封じたYSCCの方が、一枚…いや二枚三枚うわてだったということ。しかし勝つチャンスがゼロだったとは思いません。リーグ中盤戦のときにも感じた、ピッチ上の状況判断。相手が嫌がるサッカー、相手が想定してないサッカーを仕掛ける力が、今回は足りなかったのだと痛感しました。
次のHOYO戦、自分たちのサッカーをある程度やりきることはできましたが、何度か訪れた先制機を逃したのがすべてでした。地域決勝が始まって24時間がたつ前にレノファの挑戦は終わってしまったのです。


レノファは、今おかれている状況の中で、持ちうるリソースをフルに活用し、できる限りの準備をして地域決勝に臨みました。しかし結果は完敗。
チーム力は間違いなくあがりました。2年前より1年前、1年前より今年の方が明らかに強くなりました。それなのに、ますます遠ざかるJFLまでの距離。ホント気が遠くなりそう…。それでも前に進み続けなきゃいけないのですよ、われわれは。
人生日々修行ですね。


次回は選手成績をふり返るとともに、チームに必要なのは何かを考えてみようと思います。