なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

回顧と展望2010(その2)

今日は2010年の選手成績をふり返ってみましょう(`・ω・´)
まずは成績表から。表の「2010」はシーズン通算を、「リーグ」は中国リーグを、「その他」は西社+県選手権+天皇杯+全社+地域決勝の合計をそれぞれ表してます。


ゴールキーパー

選手 2010
試合計
2010
失点計
リーグ
試合
リーグ
失点
その他
試合
その他
失点
1 澤野 15 15 13 11 2 4
20 折見 2 6 0 0 2 6
34 西川 13 20 5 5 8 15
35 児玉健 1 1 0 0 1 1

<フィールドプレイヤー>

選手 2010
試合計
2010
得点計
リーグ
試合
リーグ
得点
その他
試合
その他
得点
2 伊藤 28 8 16 4 12 4
3 有近 1 0 0 0 1 0
4 吉田 22 6 16 2 6 4
5 吉次 28 3 18 1 10 2
6 渡邊 10 0 7 0 3 0
7 福原 30 27 18 20 12 7
8 柏原 25 7 14 4 11 3
9 安田 31 4 18 3 13 1
10 中川 25 6 16 5 9 1
13 藤井 24 1 14 1 10 0
14 大野 6 0 1 0 5 0
15 碇野 26 2 18 2 8 0
16 田村 28 7 18 2 10 5
17 戸高 18 2 11 1 7 1
18 中村 10 1 4 0 6 1
19 佐久間 12 1 7 1 5 0
22 石原 12 3 10 2 2 1
23 光田 3 0 2 0 1 0
25 沖田 2 0 2 0 0 0
27 三浦 5 0 2 0 3 0
28 鈴木 30 4 18 2 12 2
29 兒玉光 16 1 10 0 6 1
30 田中 20 1 9 0 11 1

ゴールキーパーは、長年#1澤野がレギュラーの座を守ってきましたが、ついに今年8月、#34西川がレギュラーを奪取したという構図。澤野とは違った持ち味の西川。夏以降、GKの交替によってレノファのサッカーにも変化が現れました。
西川でおどろいたのは、練習のときサッカーボールをゴール前からハーフラインを越えるあたりまで投げてたこと。遠投約50m。どんだけ肩強いんだ。今からでも投手か捕手か遊撃手で育ててみたいですね!(・∀・)それからフィードの精度が高いのも西川の特徴。あとはもすこし安定性がほしい…と言ったらゼイタクかな…。


チーム得点王は今季も#7福原コータ。まぎれもないレノファのエース。中国リーグ得点王は逃しましたが、(得点王をとった)昨季よりも今季の方がコータにとって充実したシーズンだったのではと思います。昨季はコータのプレイに迷いみたいなものが見られましたが、今季はプレイやアイディアのキレを取り戻した感がありました。しかしコータは決して満足してないでしょうね。地域決勝で得点できなかったこと。きっと今年一番悔しかったに違いありません。もっとも、これはワタシの勝手な印象なので、違ってたらコータさんごめんなさいm(_ _)mですけども。


シーズン得点2位は何と#2伊藤ヒロだったんですね。
ヒロで点を取る形ができたのは、今季の収穫でした。守備面でも変わらぬ実力を発揮してくれましたが、数少ないながらミスがあったことも事実。ヒロのプレーレベルが高いがゆえに、サポーターの要求レベルも自然と高くなってしまうのですが、ヒロにはぜひとも精進して100%に近い安定性を求めたいと思います。


もったいないのが#10中川シンペー。シンペー本人のことではなくて、レノファがまだシンペーを活かしきれてないこと、それが非常にもったいない。シンペーの持ち味って相手の意表を突くうまさでしょ?周りがシンペーの持ち味を活かせてれば、たぶん今季シンペーは15〜20得点してましたね(断言)


#15碇野カズマ&#16田村リューセイの多々良OB新加入コンビにはホント助けられました。2人の高い技術は、レノファの新しいサッカーに不可欠な要素となりました。2人がいなかったらと思うとゾッとします。


今季からSBにコンバートされた#9安田は、チーム唯一の公式戦全試合出場。豊富な運動量、プレーのうまさ、不屈の闘志、そして涙もろさ。見る者の心を揺さぶるプレーヤーですね。


他の選手たちについても詳しく書いていきたいのですが、すごい分量になりそうなので、後日あらためて別の機会に書くことにします。


さて、来季の再挑戦について。
JFL昇格を果たすチームづくりには何が必要なんでしょうか。
元Jリーガーをズラリと並べるだけじゃ意味がないことは、過去の事例を見れば明らかです。いくつもの地域リーグクラブが、高い財政リスクを負いながら元Jリーガーをそろえ、そして敗れていきました。
もちろん、経験豊富な元Jリーガーの補強が功を奏して、JFL昇格をなし遂げたクラブもあります。一方で、地元出身の無名大卒選手を主力とするクラブが昇格した事例もいくつかあります。JFL昇格のための正解は一つじゃないのです。


レノファの場合、財政面からも国体強化の面からも多数のプロ選手を雇うことは現実的な選択肢とは言えません。しかしプロ経験選手が不要というワケでも決してありません。のべつまくなし手を出すのではなく、本当に必要なポイントにしぼって前Jリーガーや前JFL選手を獲得するのは全然アリだと思ってます。
今週14日15日には日本プロサッカー選手会主催のトライアウトが長居スタジアムで開かれました。レノファも当然このトライアウトに行ったハズ(だと思いたい!)。そして今オフに開催されるであろうJFL合同トライアウトにも行くハズ(と期待したい!)。2年前のJリーグ合同トライアウトでレノファとヒロが出会ったように、良きめぐり会いがあることを願ってます。


しかし、地域リーグクラブの戦力補強には難しさもあります。
端的に言うと、選手が優位な売り手市場。チームから獲得オファーや内定や合格を出したとしても、選択権は選手の側にあるのが基本。オファーや内定や合格には拘束力がなく、より好条件のクラブに内定選手を横取りされることだって十分あり得るのです。地域リーグクラブは市場の中では弱者なので、望みどおりの結果を得るには大きな困難を伴うのです。(このあたりのことはゲーム理論を勉強してみると面白いです。)


そうなると、いかに選手にとって魅力的な条件を提示できるかが生命線になってきます。手持ちのリソースが少ないなら少ないなりに工夫をすることが必要。
そこで注目したいのが、今オフの選手セレクションです。

RENO缶さん言及されてましたが


去年「選手の仕事は基本的に斡旋しません。」
 ↓
今年「選手の仕事については、できる限り斡旋をします。」


に変わってるんですね。
ささいな変化とお思いかも知れませんが、これは地味にデカい変化だと思います。いい方向への変化と前向きに評価させてもらうことにしましょう。
あと、本当にほしい選手が現れたとき(法に抵触しない範囲で(*^_^*))どんな手を使ってでもその選手を獲得する。そーゆー強引さもそろそろ見たいですよね。あらゆる手段を駆使してJFL昇格を目指すんだ、という姿勢がほしいのです。


新戦力の獲得だけでなく、現有戦力の底上げも大事。
上にも書きましたが、#10シンペーの能力を活かすサッカーができるようになれば、それだけで大きな戦力補強に匹敵するハズです。この他、若手を中心に伸びしろを持った選手が何人もいるワケですから、これらの選手の成長に期待……じゃ生ぬるいな、是が非でも成長してもらわなきゃいけません。
個人的に一番期待してるのは#19佐久間。チームの戦い方を大きく変えるポテンシャルを持った選手です(とにらんでます)。もしこのオフ、長距離ランナー並みに走り込んだとしたら、きっとものすごい選手に化けますよ。


現所属の選手たちも、クラブから来季契約の提示or契約満了の通知を受け、(そうなってほしくはないけども)おそらく退団する選手も出てくるのでしょう。そして、新しいチームが作られていくのでしょう。
その新しいチームがJFL昇格を目指すにふさわしいかどうかは、結局のところ、レノファというクラブが持つ総合力にかかってきます。


というワケで、次回はクラブとしてのレノファをふり返ってみることにします。
ではでは。