なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

回顧と展望2008 その4 サポーター編

今回はレノファサポーター編です。
ちなみに自分のサポーターについての考えは以前書いたとおりです。

≪レノファのサポーター数はどれくらい?≫

何をもってレノファサポとするかで答えは変わってきますが、サポーター会員数などの指標がありつつも、ここでは実観戦での応援という要素を重視して、ホームゲームに来た人たちをサポーターと措定してみます。レノファ発表値から算出した中国リーグ戦のホームゲーム1試合平均観客数の推移を見ると

  • 2006年 記録なし
  • 2007年 243人(総計1,700人/7試合)
  • 2008年 400人(総計3,200人/8試合)

順調に増えてるように見えますが、しかし、他地域リーグ有力クラブのホーム1試合平均観客数(2008年)に目を向けると…

クラブリーグ1試合平均観客数
FC町田ゼルビア関東2,043人
松本山雅FC北信越2,223人
AC長野パルセイロ北信越1,760人
ツエーゲン金沢北信越1,769人
バンディオンセ加古川関西230人
カマタマーレ讃岐四国1,514人
V・ファーレン長崎九州2,247人
上記はkojiro-railwayさんサイト記載データから算出しましたm(_ _)m
まさにケタ違い!
各クラブの営業努力も当然あるのでしょうが、やっぱ「オレらのクラブをみんなで応援しよう」という自発意識=スポーツ応援文化が地域に芽生えてないと2,000人前後という数字には届かないですよ。


じゃ山口県のスポーツ応援文化は薄っぺらいのかといえば、そんなことはございません。1970年代に山口県から日本リーグ1部に所属していた永大産業のホーム試合には、平生・山口・小野田の各会場に1,000〜3,500人の観客が来ていたそうです(斎藤一九馬 『駆けぬけた奇跡』 日刊スポーツ出版社、2008)。ホントかな?と思って、ある時レノファの佐竹代表に訊いてみると「確かに2〜3千人は入っちょったぞ」との証言を得ました。ということは、山口県にもスポーツ応援文化の素地は十分にあるハズだ!と言えそうです。


ただ、文化というモノは、座って文句ばかり言う「傍観者」ばかりでは生まれず、自ら行動する「当事者」が増えないと育ってはいきません。永大産業の例からわかるように、いや、幕末維新のときのように(*^_^*)、山口県もホントは自ら行動する「当事者」が多い県のハズなんです。
選手たちはいつも「見に来てくれる方たちが多いと、本当に力になります」と言ってます。そして、十分な見応えと応援しがいのある試合を彼らは見せてくれてます。
これを読んだみなさん。ぜひ来季はレノファの試合に大挙して押し寄せましょう!

≪声出し応援について≫

レノファサポのうち、声出し応援してる人たちは毎試合、数名〜十数名ほど。かくいう自分も2007年シーズンから声出し応援の輪に加わっております。思うに、声出しの人数、まだまだ少ないですよね。こないだのクリスマスイベントで#9ヤスと話した時に言われました。


「来年は声出して応援する人がもっともっと増えて欲しいッス!あの声援がホント、オレらの力になってます!石垣島でわかりました。」


こーした声はヤスだけでなく、#26コータたちからも聞きました。声出し応援は選手たちの耳に届いているんですね。
地域決勝の鳥取会場で声出し応援が一番多かったのは松本サポ。次いで盛岡サポ。山口サポは同じ中国地方だというのにホント少なかった。さらに石垣島のときは声出し応援の連中がみな仕事で応援に行けなかった。(石垣島に応援に行けなくてホントにゴメン!>選手)
いや、いつも思うんですよ。選手たちが試合後に声出し応援の前まであいさつに来てくれるんですが、選手の人数の方が声出しよりも常に多く、「せめて選手よりも多い人数で迎えてやりたいよなあ」と。


やっぱ声出しも絶対数がドカンと増えていかないといけませんね。それには、声出し応援の内情も含めたホンネの部分を知っていただく必要もあるだろう、ということで以下つらつらと書いてみます。

≪声出し応援の目的は?≫

今、声出し応援してる連中の目的はただ一つ、「選手の後押しがしたい」。なので、試合展開に合わせて選手コールやチャントが目まぐるしく変わります。ピッチ上の出来事に集中してないと応援についてけないような仕組みになってます(^_^)。いわゆる「応援酔い(自分たちの応援自体に酔ってしまうこと)」はないつもりです。


試合後は相手へのエールもやってます。これを「甘い」とおっしゃる向きもあるでしょうが、敵同士なのは試合中だけ。試合終了の笛が鳴った後はお互いにサッカー、いやスポーツを愛する仲間同士です。勝っても負けても相手の健闘を純粋に称えようという思いでやっております。

≪声出し応援はグループ組んでるの?≫

今、声出し応援してる連中は、完全に個人の集まりです。グループは組んでません。他サポの経験がある人も多く(実は自分もJリーグ草創期に横浜某サポをしてました。当時、横浜市民だったので)、サポのあり方についての考えもみなそれぞれなんですが、「レノファを応援したい」という一点で志を同じくする者同士が一緒に声出しをしています。


声出し応援ってそもそも、「アイツらを応援したい」という自分個人の内発的な思いから行うもの。他人に依存して行うものではありません。とはいえ、みんなバラバラに声援送るよりは、一緒に声援送った方が選手の力になることは確かです。実際にサポのバラバラな声援は、選手の士気にモロ影響が出るようです。なので、声出し応援はみんなで合わせて一緒にやっています。


レノファの声出し応援に、決まったコールリーダーはおらず、試合ごとに変わったり、試合中でも変わったりです。「そんなことで誰が責任を取るのか」とお思いの方もおられるでしょうが、各自の行動の責任は各自で取る、という一般社会では当然のルールで今のところは動いております。


いずれ、声出し応援の人数が増えれば、必然的にグループができていくのかも知れませんが、それはまた未来のお話。

≪どんなコール・チャントをやってるの?≫

サポサイトの応援コール集をどうぞ。


聞いてわかるとおり、難しかったり奇をてらったようなコールやチャントは、今のところやってません。サッカー応援に詳しくない人でも一緒に手拍子できるように、ということで有名なもの(日本代表やサッカー応援で多く聞かれるコール、チャント)ばかりをやってます。鳴り物もフツーのタイコだけで、他サポみたいにスネアドラムとかはありません。よく言えば「応援の形にこだわらず、応援する気持ちにこだわっている」んですが、逆に見れば「独自性のない応援に甘んじてる」とも言えます。


一部で「サンフレッチェ応援の真似ばかり」という声も上がっていますが、ホントにそうか?サンフレとかぶるものもあるけど、他サポの応援ともたくさんかぶってるし、特に日本代表の応援なんかかぶりまくりだぞ。ただ単に、レノファ応援のオリジナリティがまだ確立されてないだけだと思うんですがね。(←自慢気に言うことではない)


ここが一番難しいところでして、オリジナリティを無理に出そうとすると、複雑なコールが出たり、歌詞のあるチャントが増えたりで、他のお客さんには敷居が高いモノになってしまいます。声出し連中だけで盛り上がるのなんて全く本意ではなく、スタジアム全体で雰囲気を盛り上げて、選手の後押しをするのが本来の応援の目的です。
理想を言えば、コール・チャントは初めて聞く人でもすんなり入れるものを使うこと。そうなると世代を超えて誰でも知ってる曲を使うのがベスト。イングランドのように、会場の一角から自然発生的な即興のチャントがみんな知ってる歌に乗って、会場全体に広がっていく…、てな日がいつか……来てほしいけど、ま、何かシンプルでイイ曲ないですかね?

≪なんで他のお客さんから離れて応援してるの?≫

レノファの声出し応援は、他のお客さんから離れた位置でやってることが割とあります。これを見て「一般サポと声出しサポの間に溝がある」と思った方もおられるようです。


が、実情は、声出し応援の中に「観客のみなさんの立場は人それぞれ。オレらみたいに声出し応援するヤツもいれば、静かに観戦したいって人もいる。違う立場の人にも配慮した応援をしよう」という意見がありまして、それで、他の観客さんたちの邪魔にならないよう、なるべく端の方で応援しているというわけです。


ただ、まだ観客が少ない現状で、スタジアムの雰囲気や盛り上がりを作っていこうとするのなら、観客さんたちに近づいたり、あるいは観客さんたちを巻き込むこともある程度必要なんじゃないかと個人的に思ったりもしてまして、しかし、よい具体策がなかなか思い浮かばないところです。

≪声出し応援をしたいのだけど?≫

声出し応援をする方法はカンタンです。試合会場に行って、手を叩き声を出して応援するだけ。誰かの許可なんかは必要ありません。必要なのは、山口県とレノファを応援する気持ち、そして自分の行動に対する責任だけです。


上にも書いたように、レノファの応援はまだまだこれから。「レノファを応援しようかな」とか「今の応援にはないカッコいいコールをやってやるぜ」とか「スネアドラムなら叩けるよ」という方がおられれば、ぜひ声出し応援の海に飛び込んでみてください。今のレノファ応援に必要なのは、新しい力なんです!

≪今季の反省と来季の展望≫

今季もいろいろありました。
5月の島根戦で起こった出来事について、今さらアレコレ言うつもりはありませんが、ただ一つ言うべきは、島根サポさんに申し訳なく思うということです。お会いする機会があれば、レノファサポの一員としてきっちりお詫びをしたいと考えてます。


このほか、声出し応援に至らない点があれば、ぜひご指摘くださると大変幸せます。ご指摘は、(面白いけどウソ情報や無責任な言葉が多々飛び交う)2ちゃんねるとかではなく、できれば試合会場で直接言っていただくか、本ブログのコメント欄やサポサイトの掲示板に書いていただけると嬉しいです。しっかりと受け止めるフトコロは持ち合わせてるつもりです。


今季のリーグ初優勝で、レノファのメディア露出が増えました。注目を集めつつある今こそ、応援も飛躍する絶好機。多くの人が安心して楽しく応援できる雰囲気=山口県ならではのスポーツ応援文化を作っていきましょう!