クラブのもつ価値
先々週の『GIANT KILLING』には心揺さぶられました。
モーニング誌未読の方にはネタバレになっちゃいますが、いろんな問いへの答えがギッシリつまった内容の濃い回でしたので、少し引用してみます。
- 日本のサッカーは文化として成熟してないかもしれません。
- でも…(中略)…こんな短期間で急成長を遂げた国は世界を見渡したって他にないんです。
- これはこの国にプロリーグが生まれたからです。
- ボールを蹴る子供達にはプロという明確な目標が生まれ、ぐんぐんと成長した。サッカーに魅せられた人達は、より高いレベルへと選手達を後押しした。
- リーグが出来た当初はサッカーブームが起き、支援する企業もクラブももうかりました。
- ところが今は…(中略)…利益目的で出資してくれるスポンサーなんてほとんどありません。
- それでも支援してくれる企業のおかげで沢山のクラブは潰れずにすんだ。日本のリーグは存在し続けられた。子供達は夢を持つことができた。
- 今の日本サッカー界の発展は、あなた方スポンサーさん達のお陰なんですよ。大江戸通運さん!
- 子供達がETUのユニフォームに憧れるように、大人達がこのユニフォームこそ最高だと思えるように、胸の大江戸通運のロゴが誰の目にも輝いて見えるように、俺達は全力をもって仕事に取り組みますよ。
出典:ツジトモ『GIANT KILLING』#230(モーニングNo.51 2011年12月1日号、講談社)
利益目的のスポンサーはほとんどいない……てことは、利益以外の何かに価値を見出してるからクラブ支援をしてるということ。
レノファ公式の「レノファ山口FCからのメッセージ」のページは、その価値をとてもわかりやすく説明してくれてます。しかし、この価値観が山口の人々や企業さんたちに広く共有されてるとは言い難いのが実情。それはクラブの伝える努力がまだまだ足りないから。
食いつきがよろしくない?
そんなことをぼやーっと考えてると、先日ツイッター上で興味深い対話を見かけまして、togetterにまとめてみました。
- 「地域にプロスポーツチームがあることの意義」とレノファと山口県民|Togetter
この対話はいくつか面白い論点をはらんでるんですが、その多くは後日にまわしまして、今日は次のツイートに注目。
まあ同意。
これは、意見の相違があるだろうが、山口県民は「地域にプロスポーツチームがあることの意義」を見出せていないのだと感じることもある。
2011-11-22 02:29:46 via web
思うに山口県民が「意義」を見出せてない理由は2つあって、1つは先ほども書いたようにクラブの訴求が全然足りてないことと、もう1つは県民の食いつきが(ことに他県と比べて)あまりよろしくないことだなあ…、とぶっちゃけ思うのです。県民性とまで言えるかどうかは別として。
言い方は悪いですけど、こんだけのエサが転がってんだから、もう少し食いつきが良くてもいいハズ……。だからこそ、クラブには他県・他地域以上にがんばってもらわにゃいけんのですがね。