なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

維新スタジアムに1万人集めるには!?

こないだ8月2日のホームゲームを見に行ったわけですけども、試合内容もさることながら、会場周りの屋台などもふくめて、スタジアムの雰囲気(特に観客の声援&手拍子の生み出す空気)がホント最高で、とても楽しい時間をすごすことができました。


ぜひ、あの時空間をもっとたくさんのみなさんに味わってほしい!
と思いまして、維新スタジアムのレノファホームゲームに1万人集める方法を考えてみることにしました。
しかし、自分には集客力のある企画をおもいつく能力はありませんので、別の角度からちょっとアプローチしてみたいと思います。


まず維新スタジアムの収容数は約2万人。
メインスタンドが7,364席。バックスタンドが4,758席。
両ゴール裏がそれぞれ1,464席+芝生席。
一般に、スタジアムは7割の席がうまるとほぼ満員だといいますから、メインスタンドに5000人、バックスタンドに3000人、両ゴール裏にそれぞれ1000人、合計1万人も入れば、感覚的には「超満員」に感じられるハズです。
裏を返せば、維新スタジアムなら1万人くらいは余裕で収容できるということでもあります。


そこで次の課題は、維新スタジアムまでの交通手段。
クルマ社会山口県の住民としましては、まず思いつく交通手段は自動車。
しかし維新公園の駐車場は思ったより広くはなく、収容可能台数は約1300台弱程度。
→維新公園駐車場の案内維新百年記念公園公式


統計では、1台の自動車に乗る平均人数は1.6人くらいとなってまして、それを元に計算してみると、1300台×1.6人=2080人。
山口県の1世帯平均人数は2.3人ですので、世帯全員が自動車に乗ると仮定すれば、1300台×2.3人=2,990人。
いずれにしても、自動車で維新公園に来れる人数は、大目に見積もっても2000〜3000人くらいのものだと言えそうです。


同じようなクルマ社会である田舎クラブさんたちのスタジアム駐車場事情をしらべてみると、たとえば山形さんや甲府さん、新潟さんのように数千台規模の駐車場を整備している事例(好例)が目に付きます。
残念ながら維新公園のまわりは現在、都市近郊化がすすんでしまってますので、まとまった駐車場用地を確保するのは非常にむずかしそうではありますが、ゆくゆくはぜひ、他の田舎スタジアムさんたちの好例を参考にしていただきたいものでございます。


さて、自動車の次に考えられるのは公共交通機関
すなわち路線バスとJR山口線


路線バスは、新山口駅山口市街地の間を1時間当たり上下合計10本くらい走ってます。
1台の路線バスに、ストレスなく乗れる人数は最大で大体40人くらいなので、試合開始2時間前くらいからバスで来場してもらうと想定するならば、10本×2時間×40人=800人くらいとなります。
もちろん、レノファ以外のお客さんも多数おられますので、実際には500〜600人くらいが路線バスで輸送できる最大数だと言えそうです。


一方、JR山口線新山口駅山口駅間を1時間当たり上下合計4本走ってます。
山口線は単線なので、最大でも1時間で上下4本しか走らせることができないのです。
JR山口線は、通常で3両前後、最大で5両連結。車両はキハ40系で、1両あたりの乗車定員は120人前後ですが、むかし通勤でJR山口線に毎日乗車してた経験からしますと、お客さんがストレスなく乗れる最大人数は大体80人くらいかな……といったところ。
そこで試合開始2時間前からJRで来場してもらうと想定するならば、4本×2時間×5両×80人=3200人くらいとなります。
もちろん、レノファ以外のお客さんも多数おられますので、実際には1000〜3000人くらいがJR山口線で輸送できる最大数だと言えそうです。


ここまでを集計すると、自動車2000〜3000人、路線バス500〜600人、JR山口線1000〜3000人、合計で3500〜6600人ということになり、1万人にはまだ3400〜6500人ほど足りないということになります。


以前、山口国体の選手・観客の輸送計画にたずさわった方に話を聞いたことがあるんですが、あのときはJRに車両増結してもらったり、椹野川グラウンドとか山口近郊の駐車可能な広場からシャトルバスを運行させたりして、それで何とか2万人を維新公園までとどこおりなく運んだということでした。
しかし、それは県の総力をそそぎこんだ国体だからこそできたことであって、いくら一定の地域公共性をもつとはいえ、一民間企業であるレノファにそこまで求めるのはいささか酷ではないかとも思うのです。


それじゃ残り3400〜6500人を一体どこから集めるのか?
あとは維新公園への徒歩&自転車圏内である良城・大歳・平川・湯田の4地区からの集客しかないと思います。
この4地区(いわゆる鴻南地区)の人口をあわせると実に約6万人。
山口市から独立して、たとえば「鴻南市」として単独市制を布けるほどの人口を擁してます。
この4地区から5〜10%のみなさんに徒歩か自転車で来てもらうことができれば、3400〜6500人のクリアは十分可能。(ただし、少なくとも自転車2000〜5000台分くらいの駐輪スペースの用意は必須)
こうしてみると、鴻南地区はとても重要な集客ターゲットエリアであり、同地区にレノファのポスターやのぼりがひしめくように貼られてる&立てられてる理由が、これでわかったような気がします。


今回調べてみて、あらためて驚いたのが、JR山口線の輸送力が意外と大きかったことでした。
7年くらい前に山口市民会館でB'zライブが開催されたとき、大勢のお客さんがみんなJR山口駅から歩いて市民会館まで向かってた様子を思い出します。
JR車内から生まれる、見知らぬ者同士の無言の仲間意識。
JR駅から会場までの間に生まれるファン同士の交流とにぎわい。
こう考えると「やっぱJRで行くのも悪くないんじゃね?」
などと思ってしまいます。*1
これがレノファサポの連帯感なんでしょうか?
困りますね先生、とても。


そんなことはさておき、次の維新スタジアムでのホームゲーム8月31日(日)のMIOびわこ滋賀戦では、サポグループのヤマグチスタさん主催で「列車でGo!!」と題し、新山口駅から矢原駅までJR山口線に乗り、矢原駅から歩いて会場入りする企画がライドオンされるとのこと。
→レノファサポーターズグループ「ヤマグチスタ」が8/31ホームゲームでイベント開催!|レノファ公式
→次節ホームゲーム(MIOびわこ滋賀戦)イベントのお知らせ|ヤマグチスタ公式ブログ


これはすげー楽しそう!(・∀・)
考えてみれば、レノファを楽しむ切り口は「サッカー」だけじゃないんですね。
「初対面同士だけど同じレノファ好きたちでいっしょに列車に乗る」とか「駅からみんなでいっしょにスタジアムまで練り歩く」とか「矢原駅そばの八兵衛さんで美味しいお好み焼きを食す」とかも、一つのレノファの楽しみ方なんでしょね(*^_^*)

*1:ただし、JRで維新スタジアムまでやって来た1000〜3000人すべてが帰りのJRに乗るまでには、試合終了後1〜2時間ほどかかってしまいます。試合が終わって一気にハケていく観客を(不満やストレスが生じることなく)どのようにうまくさばいていくのか。これはものすごく大きな課題です。この先、観客数が順調に増えていくならば、行きはともかくとしても、帰りのシャトルバス運行はいずれ必須となることでしょう。