なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

次の週末は全社

いよいよ全国社会人サッカー選手権大会が近づいてきました。略称は「全社」。ご存知ない方もいらっしゃるでしょうから簡単にご説明してみます。

全社の歴史

日本中のサッカー好きに秋の風物詩として知られているこの大会。初めて開催されたのは1965年でした。
この年、サッカー界初の全国リーグ=JSL日本サッカーリーグ)が創設されたのですが、全社の優勝チームには、JSL最下位チームとの入替戦出場権が与えられました。つまり全社はJSL昇格のための大会として始まったのです。全社は第1回からリーグ戦方式トーナメントではなく、1回負けたら終わりのノックアウト方式トーナメントで行われており、これは今に至るまで変わっておりません。
2年目には全社優勝の日本鋼管が、JSL最下位だった名古屋相互銀行との入替戦に勝ち、全社からJSLへ昇格を果たした初のチームとなりました。


1965年当時、JSLの下部リーグに当たる地域リーグはまだ一つも存在していませんでした。しかし翌1966年に東海リーグと関西リーグが最初の地域リーグとして発足すると、各地域にリーグが順次整備されていきました。
そして1977年には各地域リーグの優勝チームが集まってJSL昇格を争う「全国地域リーグ決勝大会(地域決勝)」が初めて開催され、これに伴い、「JSL昇格を争う大会」の座は、全社から地域決勝へと引き継がれたというワケです。全社は「地域リーグ以下の社会人サッカーNo1決定戦」という微妙な性格の大会になってしまいました。
少しでも大会の性格を明確にするためか、1978年から全社は国体サッカー競技リハーサル大会に位置づけられ、翌年に国体を開催する都道府県で開かれるようになりました。


長らく「地域リーグ以下の社会人No1」の名誉だけを争う大会として実施されてきた全社に変化がもたらされたのが2006年のこと。全社上位1チームに地域決勝出場枠が与えらたのです。2008年からは出場枠が2チームに増えました。全社へ新たに「地域決勝に出るための大会」という性格も加わったのです。
地域リーグや各クラブからは「全社上位チームに地域決勝出場枠を(あまり)与えるべきでない」という声も多くあがっているようです。
しかし、全社→地域決勝突破→JFL昇格を果たしたチームが3年連続(2007〜09)で出ていること、地域決勝出場をめぐって後々語り継がれるような試合が生まれていること、などもまた事実。


このように様々な思惑に翻弄され、紆余曲折の歴史を歩んできた全社ですが、せっかく各地域リーグの最高クラスのチームが集まるわけですから、彼らのサッカーをまずは楽しみたいものです。

今年の会期&会場

今年の全社は10月16日(土)〜20日(水)に山口県内で開催されます。出場チームと詳しい日程は次のとおり。

各会場のかんたんなスタジアムガイドもご用意しております。

特に県外からのみなさま。観戦環境にはあまり期待しないでください。
まともに観戦できるのは、乃木浜(A)と下関陸上競技場くらいかな…(´・ω・`)


ところで、きらら博記念公園は駐車場が指定されてるとのこと。

さらに10月16日はきららドームで保育園の運動会があるようです。ほほう。

みどころ

全社のみどころはいろいろ。
開催県チームのレノファ山口FCを追いかける。観戦する機会がほとんどない他地域クラブを追いかける。地域決勝出場を目指した戦いに注目する。いろんなクラブのサポーター応援を楽しむ。3日連続、4日連続、5日連続で戦う選手たちのプレーを観る。


どこが勝ち上がるか予想するのも楽しみの一つ。ワタシの予想、というより願望は……中国地域の4チーム、ヴォラドール松江SC鳥取ドリームスデッツォーラ島根ECレノファ山口FCがベスト4に残って優勝を争うこと。中国地方住民として4チームの活躍を大いに期待しております。

おいでませ!山口へ

さて今回の全社のホストである山口県民としましては、全国から来た各クラブの選手・サポーターの皆さまをおもてなしの心でお迎えしたいモノです。


ワタシも大したことができるワケじゃありませんが、一人でも多くの方に「山口県に来て良かった」と思っていただけるようにしたいなあと考えてます。
とりあえず、ご質問(○○へ行くバスの時刻が知りたい、どっかうまい店はないか、近くにコンビニはないか、ちょっと寄る観光スポットはないか)などございましたら、当エントリのコメント欄ツイッター(@shimoxx)までご遠慮なくお願いいたします。微力ながら、できる限りご対応いたしたいと思います。


それでは山口県に来られる31チームの選手&スタッフ&サポーターのみなさん、山口へおいでませm(_ _)m