なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

リーグ戦でいこう

高校サッカー選手権を振り返って改めて思ってみたんですが、日本の高校スポーツってノックアウトトーナメント(勝ち抜き戦方式=いわゆる「トーナメント方式」←実は誤用)がホント好きですよね。
1回負けた時点でおしまい、というノックアウト方式はこれまでに様々なドラマを生み続け、日本人の心に大変マッチした方式ではあるのは確かなんですが、こと「選手育成」という面では、グループトーナメント(リーグ戦方式、総当たり式)より劣った方式であることも、これまた事実です。


若い世代にとって上達の一番の近道は、いかに多くの実戦経験を積むかです。これが一番重要なカギです。しかし、ノックアウト方式では1回負けてしまうと、それ以上、実戦を積む機会を失ってしまいます。さらに言えば、ノックアウト方式である限り、参加チームの半数は1試合しか経験できずに大会を去ることになります。ノックアウト方式が好きということは、競技力を底上げするチャンスを自ら失ってるのと同じことを意味しているのです。


リーグ戦方式を採用すれば、実戦経験を積む回数は格段に増えます。その結果、上達する可能性もグッと高まります。諸外国ではリーグ戦方式による実戦を通じた選手育成がごく当たり前になっておりますが、それはなぜなら、リーグ戦方式が選手育成に一番適したやり方だからなのです。


もちろんリーグ戦方式にも難点はあります。実戦の回数が増えると、選手やコーチ、はたまた(半ボランティア参加の)審判さんたちの金銭的・時間的負担が増えてしまいます。試合会場を確保する手間も増大します(土日のグランドや野球場って予約で一杯なので、確保するだけでもマジ大変)。
また、例えば地域ごとにリーグを組んだ場合、ある地域では強豪がそろってて、ある地域では弱いチームばかり、というように地域間での不平等感が生まれるかも知れません。
他にも難点は考えられますが、それでもしかし、選手育成に最適とされるリーグ戦方式を回避すべきボトルネックな理由にはなりえておりません。「山口県の高校スポーツを強くしたい」という思いさえあれば、リーグ戦を導入するのは難しくないハズなのです。


では例えば。

こんな感じに5地区に分けて各地区ごとにリーグ戦を組めば、試合会場への移動負担も過重にならないハズ。ほんでもって試合は土日を中心に2ヶ月くらいかけて行えば十分OK。これなら各チームとも7〜11試合の実戦経験を積むことができますし、番狂わせによる強豪敗退の可能性も最小化できます。
そして、各リーグを勝ち抜いた上位チームを計16チームによるノックアウト方式の決勝トーナメントをやって県代表を選べば何の問題もないと思うのですが、どうでしょ。
個人的には、リーグ戦でやるんなら夏のインターハイ予選、冬の選手権はリーグ戦方式でもノックアウト方式でもどっちでもいいや、などと妄想しております。


も一つ妄想シミュレートしてみます。

一番チーム力が充実してる時期に行う夏の甲子園予選こそ、ノックアウト方式でなくリーグ戦方式でやるべきだと思ってます。5月くらいから7月始めまでリーグ戦を繰りひろげ、各地区を勝ち抜いた16チームが、ノックアウト方式の決勝トーナメントを戦う。これでいっちゃいましょうよ!


他にも、強いチームによる1部リーグ(全県単位)を併せて作ってみる、などのアイディアも出てはきますが、要するに「リーグ戦やれば競技力の底上げにつながるの間違いないんだからリーグ戦やろうよ。」ということでございます。
今日の日記にレノファ山口は出てきませんでしたが、ではでは。