なにげなくレノファ応援日記

レノファはどこから来たのか、レノファは何者か、レノファはどこへ行くのか

これから

レノファの2012シーズンは10月14日で終わり。すでに次のシーズンは始まってます。
クラブ創設の2006年からの成績推移を振り返ると……

試合
勝点 1試合
平均勝点
2006 14 24 7 3 4 1.71
2007 17 25 7 4 6 1.47
2008 16 38 11 5 0 2.38
2009 18 40 13 1 4 2.22
2010 18 46 15 1 2 2.56
2011 18 41 13 2 3 2.28
2012 18 32 9 5 4 1.78

チームとしてのピークは過ぎ、低迷期が始まってるように見えちゃいますよね、これ。
純粋に客観的な目で見るとレノファは下り坂まっしぐら。
どうしてこうなった。


まずはクラブの体制を早いとこ整えてもらいたい。
クラブの内情を知ってるわけじゃないので、的外れな指摘かもですが、まあ言わせてください。
昨年NPO法人山口ACを立ち上げたまではよかったけど、はたして実質的に機能してるのか?
NPO法人山口ACのページを見ても、載ってるはずの2011年度事業報告書や財務諸表が載ってない。
他のNPOはみんな載せてますよ。隠してるわけじゃなくて手が回ってないだけなんでしょうけど。

============≪10月17日追記≫============
ちゃんと手続きをとっていても、2011年度の書類がまだ載らない可能性のあることがわかりましたので、当該記述を一旦削除し、勇み足をお詫びしておきます。
まあクラブ公式サイトに載せるとかできそうですけども。
============≪追記ここまで≫============
また、石原さんが常勤スタッフに就いたけれど、クラブの司令塔たるべき常勤の経営者はいないまま。
クラブ経営に一番不可欠な常勤経営者が不在ってのはやはり異常なことですよ。
アメリカのメジャーリーグサッカーMLS)の現状を紹介するコラムにいいことが書いてありました。
少し長いですが引用します。

  • MLSとJリーグでは、投資の仕方が真逆なんです。Jリーグは創設以降、ピッチ上にたくさんのお金を使い、有名な選手を世界中から呼びました。そして20年が経った今、自前のスタジアムを持つクラブはなく、また、クラブのフロントにもプロの経営者やビジネスマンを今以上にもっと増やしたほうが良いのではと感じます。
  • MLSはインフラと経営基盤に投資を行い、例えば選手よりも高いお金でプロの経営者を呼んで来たりしました。その結果、MLSは17年が経った今、ピッチ上の結果に左右されなくても安定した経営をできる基盤が整っているのです
  • 試合の勝敗に依存するのは博打と同じです。クラブ経営はビジネスとして回るようにする必要があります。
  • MLSも最初は『不毛の地』と世界中からバカにされながらも我慢して地道な経営を続け、それが近年になって成果を生むようになりました。

出典:成長著しいアメリカのMLS(メジャーリーグサッカー)と、アメリカのジュニアサッカー事情|サカイク

まずはプロの経営者をスカウトすること。本当なら4年前の2008年にしなきゃいけないことだった。
今からでもいいので、クラブの総力を挙げてプロの経営者を呼んできましょうよ。
そんでその人にクラブ経営をまかす。
すべてはそれからですね。


あと、支援企業やサポ会員はどうやって集めてるんでしょ。
これも内情がわからないので、的外れかも知れないけど書いてみます。
まさか「JFL昇格を目指してるので支援してください」てなことを言ってませんよね?
JFL昇格は最優先目標ではあるけれど、あくまで短期の目標。
長期にわたる支援をお願いするのなら、長期的な価値観=この街・地域にスポーツクラブがあることの社会的・文化的・経済的意義への共感をとにかく得なきゃ。Jクラブのスポンサーもそうした価値観に共感してクラブを支援しているところが大多数ですからね。
そして共感を得る一番のカギはクラブから伝わる誠実さと情熱。
ところが例えばホームゲームで観客に頭を下げてるのは選手・監督とかボランティアさんとか石原さんとか一部の人だけ。
理事長からヒラスタッフまでクラブ全員がすべての観客に頭を下げて回るぐらいの気持ちでないとダメですよ。
そーゆー気持ちはクラブのみなさん持ってるんだとは思いますが、残念ながらそれが伝わってこない。
ふんぞり返ってるつもりはなくても、まわりからふんぞり返って見られたらアウトなんです。
全社募金もそう。
お金が足りないのならいくら足りないのか言ってくれればみんな気持ちよく出すのに、それも言ってくれない。
こういうのは腹が立つというより悲しいんですよ。気持ちが通じてないなあと思えてしまって。
せっかく誠実さや情熱を持ってても、それが表面に出ないんじゃもったいない。


それからシーズンオフを迎えました。
残念だけれど、今年もおそらく何人かの選手がクラブを去っていきます。
過去に複数の退団選手から聞きました。戦力外と言われるのは仕方がない。サッカー人生で必ず経験することだから。
だけど、ねぎらいの言葉もなく不要品扱いみたいな通告の仕方は何とかならないのか、と……。
せめて選手が笑顔で去れるクラブであってほしい。選手にはレノファを好きでいてほしい。
何たって選手はクラブにとって一番の資産。選手を大事にするクラブであってほしい。
もちろん選手を大事にするのと甘やかすのは全然違いますけどね。


毎年のチーム編成も気になります。
今まで何年か各地域リーグの様子を見ていて気付いたんですが、JFL昇格するようなとこは新チームができあがった3月ぐらいの段階で十分強いです。シーズンが始まってチームを熟成させて強くなるなんてことはまずありません。
3月時点ですでに強いってことは、それなりのクオリティの選手を最初から集めてるってことでもあります。
必ずしも正解の方法とはいえませんが、最初からいい選手を集めたチームが地域決勝を勝ち抜いてるのは厳然たる事実。
そうするしないは別としても、レノファは選手にとって好条件がそろい、やりがいあるクラブのはずなんです。
例えば観客数。全国の地域リーグで総観客数9204人はダントツ1位、1試合平均観客数1151人は全国2位。

順位 クラブ名 シーズン
総観客数
順位 クラブ名 1試合平均
観客数
1 レノファ山口FC 9204人 1 福島ユナイテッドFC 1271人
2 福島ユナイテッドFC 7628人 2 レノファ山口FC 1151人
3 SC相模原 7099人 3 SC相模原 789人
4 FC鈴鹿ランポーレ 4467人 4 FC鹿児島 700人
5 FC鹿児島 4200人 5 FC鈴鹿ランポーレ 638人
6 サウルコス福井 3914人 6 サウルコス福井 559人

選手は見られてナンボ。大勢の観客の前でプレーできる環境は選手にとって大きな魅力のはず。
また、観客が多いってことは、本来ならスポンサーも集めやすいということ。つまりまとまった収入を得やすいはず。
収入さえあればいい選手を呼ぶことだってできる。あくまで理屈上の話ですけども。
選手待遇も地域リーグの中ではかなり恵まれてるように推察されますし、「選手にとって好条件のクラブ」「やりがいのあるクラブ」だってことを大学生や社会人層へ積極的に広報してきましょうよ。もうやってるのかもしれないけど。


今シーズンはサポやファンの気持ちを冷ます試合や出来事が次々と起こりました。
やはり愛するクラブには、たくさんの人たちに愛されてほしい。
そのためには、今までと同じことをやってたらダメですよ。
クラブには基礎からごっそり変わってもらいたい。


そして変わらなきゃいけないのはサポーターも同じかも知れない。
クラブに変われというのなら、自分も変わらなきゃいかんよね。


と、所詮クラブ経営もわかってない一サポーターの意見です。
今思うところを率直に書いてみました。